アルペンスキーを初めて観戦する人向けに、これだけは最低限知っておきたいルールや見どころなどを簡単に書きました。これを読んで、アルペンスキー観戦をもっと楽しみましょう!!
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目次
- 歴史
- アルペンスキーとは
- 滑降(ダウンヒル、DH)
- スーパー大回転(スーパーG、SG)
- 大回転(ジャイアントスラローム、GS)
- 回転(スラローム、SL)
- まとめ
歴史
アルペンスキーは19世紀初めにノルディックスキーから派生したもので、時には歩いて雪道を登り、時には滑走して雪道を滑り降りるノルディックスキーに対して、滑走することに特化したものがアルペンスキーとなります。
当初のアルペンスキーはスキー滑降技術を示すもので、現在のように旗門を通過しタイムを競い合うものではありませんでした。
1905年の「ムツケンコーゲル大会」で初めて旗門を使用した大会が開催されましたが、これが現在のアルペンスキーの原点と言われています。
アルペンスキーとは
アルペンスキーは、雪山に作られた傾斜のあるコースを滑り降り、タイムを競います。コースには旗門が並べられており、 その旗門を正確に通過することが要求されます。
この競技は、4つの基本的な種目に分けられます。[滑降(ダウンヒル、DH)、回転(スラローム、SL)、大回転(ジャイアントスラローム、GS)、スーパー大回転(スーパーG、 SG)]
滑降とスーパー大回転は高速系、回転と大回転は技術系と呼ばれる。
回転、大回転、スーパー大回転、滑降の順に、旗門が少なく、標高が高くなり、ターン技術よりもスピードが要求されるようになります。
滑降(ダウンヒル、DH)
<ルール>
旗門数が少なく、平均時速100km以上という4つの種目の中で最も高速スピードで、コースの長い種目です。
旗と旗の間を通って、スタートからゴールまでの滑ったタイムを競います。
基本的に1回の滑りで勝敗を決定します。
<見どころ>
大きな緩いカーブをほとんどスピードを落とさずにものすごいスピードで滑り降ります。速いため小さな段差を越えるときは数秒滑空する場面もあります。
とにかくスピード感が半端ないです。
スーパー大回転(スーパーG、 SG)
<ルール>
大中のカーブを曲がりながら高速で滑降します。
ダウンヒルに次ぐ高速系で、ダウンヒルよりコースは短いが、旗門の数が増えます。
旗と旗の間を通って、スタートからゴールまでの滑ったタイムを競います。
基本的に1回の滑りで勝敗を決定します。
<見どころ>
スピード感がありながら、カーブを曲がる時の選手のテクニックも見ることができます!
スーパー大回転は、一般の人が思い浮かべるスキーのイメージに一番近い種目な気がします!
大回転(ジャイアントスラローム、GS)
<ルール>
回転に次いで旗門数が多く、大中小のカーブを曲がりながら滑降します。
旗と旗の間を通って、スタートからゴールまでの滑ったタイムを競います。
基本的に同日に2回滑り、その2回のタイムの合計で勝敗を決定します。
<見どころ>
多くの大中小のカーブを曲がるため、画面いっぱいに選手が左右に動きダイナミックです!
曲がるたびにスキー板で雪が巻き上がるのが格好いいです!
回転(スラローム、SL)
<ルール>
急勾配で小さなカーブが多くあるため、4つの種目の中で最も技術を必要とする種目です。
4つの種目の中で最も旗門の数が多い。
ポールとポールの間を通って、スタートからゴールまでの滑ったタイムを競います。
基本的に同日に2回滑り、その2回のタイムの合計で勝敗を決定します。
<見どころ>
たくさんの小さなカーブを機敏に曲がっていくので、疾走感があります!
カーブの内側のギリギリを通っていくので、スティックとポールが当たって、「カンッ、カンッ」とリズミカルに鳴り、耳でも楽しめます!
回転は旗ではなくポールです。また、他の種目は旗の位置が水平ですが、この種目は水平だけでなく垂直にも置かれています。もちろん数も一番多いです。
そのため、初めて見るときはポールがたくさん刺さっているだけのように見えますが、同じ色が2本1セットとなり、色も交互に配置されています。このことを意識してしばらく見ていれば、目が慣れてなんとなくコースがわかるようになると思います。
まとめ
アルペンスキーは、4つの種目に分けられ、スピードと技術を競うスポーツです。
最短距離で行くために、カーブの内側のギリギリを狙って、旗やポールに当たっています。選手の技術力の高さがうかがえます。
また、ものすごいスピードがでるため、その恐怖に打ち勝つ勇気があるかも問われます。
競技のルールや見どころを知って、皆さんも選手たちを楽しく応援しましょう!!
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