スポーツ

[パラアルペンスキー] 最低限知っておきたいルール・見どころ

アルペンスキー(冬季パラリンピック)

パラアルペンスキーを初めて観戦する人向けに、これだけは最低限知っておきたいルールや見どころなどを簡単に書きました。これを読んで、パラアルペンスキー観戦をもっと楽しみましょう!!

目次

  1. 歴史
  2. ルール
  3. 見どころ
  4. まとめ

歴史

アルペンスキーは19世紀初めにノルディックスキーから派生したもので、時には歩いて雪道を登り、時には滑走して雪道を滑り降りるノルディックスキーに対して、滑走することに特化したものがアルペンスキーとなります。

パラアルペンスキーは、第二次世界大戦頃、多くの負傷者がいたドイツやオーストリアで、短いスキー板に松葉杖を取り付けたりして遊んでいたのが始まりとされています。

1976年に初めて、パラアルペンスキーが冬季パラリンピックで開催されました。


ルール

パラアルペンスキーは、アルペンスキーと同様に、雪山に作られた傾斜のあるコースを滑り降りタイムを競います。コースには旗門が並べられており、 その旗門を正確に通過することが要求されます。

大きく4つの基本的な種目に分けられます。[滑降(ダウンヒル、DH)回転(スラローム、SL)大回転(ジャイアントスラローム、GS)スーパー大回転(スーパーG、 SG)]

滑降とスーパー大回転は高速系、回転と大回転は技術系と呼ばれる。

回転、大回転、スーパー大回転、滑降の順に、旗門が少なく標高が高くなりターン技術よりもスピードが要求されるようになります。

パラアルペンスキーがアルペンスキーと異なる点は、立位座位視覚障がいの3つにカテゴリー分けされている点です。

カテゴリーごとで試合は実施され、カテゴリー内では障がいの重さによって係数を変えて、公平になるように調整されています。

[立位] 使用する道具は、スキー板を1本にするか2本にするか、ストックを板が付いた「アウトリガー」にするかなど、障がいの重さによって選手がそれぞれ選択できます。

[座位] 1本のスキー板にサスペンションなどが付いた「チェアスキー」と2本の「アウトリガー」を使用します。

[視覚障がい] 選手はガイドと一緒に滑走します。ガイドの声や音を頼りにコースを滑走します。

<滑降(ダウンヒル・DH)>

旗門数が少なく、平均時速100km以上という4つの種目の中で最も高速スピードで、コースの長い種目です。

旗と旗の間を通って、スタートからゴールまでの滑ったタイムを競います

基本的に1回の滑りで勝敗を決定します。

<スーパー大回転(スーパーG・SG)>

大中のカーブを曲がりながら高速で滑降します。

ダウンヒルに次ぐ高速系で、ダウンヒルよりコースは短いが、旗門の数が増えます。

旗と旗の間を通って、スタートからゴールまでの滑ったタイムを競います

基本的に1回の滑りで勝敗を決定します。

<大回転(ジャイアントスラローム・GS)>

回転に次いで旗門数が多く、大中小のカーブを曲がりながら滑降します。

旗と旗の間を通って、スタートからゴールまでの滑ったタイムを競います

基本的に同日に2回滑り、その2回のタイムの合計で勝敗を決定します。

<回転(スラローム・SL)>

急勾配で小さなカーブが多くあるため、4つの種目の中で最も技術を必要とする種目です。

4つの種目の中で最も旗門の数が多い

ポールとポールの間を通って、スタートからゴールまでの滑ったタイムを競います

基本的に同日に2回滑り、その2回のタイムの合計で勝敗を決定します。


見どころ

緩やかで大きなカーブでは、スピードを落とさずにダイナミックに滑降していきます。

連続した小さいカーブでは、機敏にテンポ良く曲がっていくので、疾走感があります。

曲がるたびにスキー板で雪が巻き上がるのが格好いいです!

スピードが速いため、小さな段差を越えるときは数秒滑空する場面もあります。


まとめ

アルペンスキーは、4つの種目に分けられ、スピード技術を競うスポーツです。

最短距離で行くために、カーブの内側のギリギリを狙って、旗やポールに当たっています。選手の技術力の高さがうかがえます。

また、ものすごいスピードがでるため、その恐怖に打ち勝つ勇気があるかも問われます。

競技のルールや見どころを知って、皆さんも選手たちを楽しく応援しましょう!!