フィギュアスケートを初めて観戦する人向けに、これだけは最低限知っておきたいルールや見どころなどを簡単に書きました。これを読んでフィギュアスケート観戦をもっと楽しみましょう!!
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目次
- 歴史
- ルール
- 見どころ
- まとめ
歴史
スケートの歴史は古く、旧石器時代のヨーロッパまで遡ります。
動物の骨や皮を使った履き物で、凍った川でも物資を運搬できるようにと考えられたものでした。
中世になると運河が建設され、凍った運河の上を滑ることが身近になっていきます。
次第に、運搬や移動手段としてだけでなく、娯楽としてもスケートは行われていきます。
その後、19世紀のヨーロッパで初めて競技会が開催され、スケートはスポーツとして確立されました。
日本には、19世紀後半に宣教師が伝えたと言われており、下駄に金属製ブレードを付けて滑っていたようです。
ルール
フィギュアスケートは、氷のリングの上で音楽に合わせて演技し、技の難易度・完成度・構成を採点され、その得点で競うスポーツです。
種目は、男子シングルス、女子シングルス、ペア、アイスダンスの4種目あります。
<男子シングルス・女子シングルス>
3分弱のショートプログラムと4分程度のフリープログラムの2回演技をします。
得点は、「技術点」と「演技構成点」の合算です。
「技術点」は、技の難易度によって基礎点が設定されており、そこに技の出来ばえが審判によってジャッジされ、加点減点されます。
「演技構成点」は、スケーティング技術、技と技のつなぎ、パフォーマンス、振り付け、音楽表現の5項目を10点満点で採点します。その得点に男子、女子、ショートプログラム、フリープログラムで決められた係数を掛けることで得点を出します。演技構成点の満点は、男子150点(ショート50+フリー100)、女子120点(ショート40+フリー80)です。
時間超過、衣装の乱れ、靴紐の結び直しなどは減点です。
技は大きく分けて、ジャンプ系、スピン系、ステップ系の3つです。
ジャンプ、スピン、ステップは、それぞれショートプログラム、フリープログラムで本数や組み合わせ方が決められています。
とにかくたくさんジャンプを飛んで高得点を狙うみたいな構成はできません。
よく耳にする6種類のジャンプの基礎点は、次のような順で高くなっていきます。
トゥーループ < サルコウ < ループ < フリップ < ルッツ < アクセル
これらは、ジャンプに入るときに左右どちらの足ではいるか、どちらの足で踏み切るor着氷するか、足のどの部分(インサイド、アウトサイドなど)で踏み切るor着氷するかなどで分けられています。
<ペア>
男女1名ずつで組みます。
シングルス同様、ショートプログラムとフリープログラムの2回演技をします。
基本的なルールや採点方法などは、シングルスと同じです。
シングルスの技に加え、ペア独自の「リフト」「スロージャンプ」「デススパイラル」などの技が行われます。
「リフト」:男性が女性を頭の上まで持ち上げます。
「スロージャンプ」:男性が女性を空中に放り投げるようにして、女性をジャンプさせます。
「デススパイラル」:お互いに手をつないだまま伸ばして、男性が中心となって回転します。この時、女性は時計の針のように真っ直ぐな姿勢になります。
<アイスダンス>
男女1名ずつで組みます。
リズムダンスとフリーダンスの2回演技をします。
リズムダンスは、大会ごとに曲のリズムが指定され、指定されたリズムの曲を使わなくてはいけません。
基本的なルールや採点方法はシングルスと同じですが、アイスダンスは1回転半以上のジャンプや男性が女性を頭の上まで持ち上げるのは禁止です。
ジャンプがない分、ステップなどの滑りの技術がより細かく採点されます。
見どころ
フィギュアスケート選手は、「氷上の妖精」とも呼ばれるほど華麗で見とれてしまいます!
見どころは、やはりジャンプです!
難易度は高いものの、1番得点の比重が重いため、どれだけ難しいジャンプを完璧に飛べるかが鍵です。
削られた氷を巻き上げながら、高速で回転する姿は迫力があります!
着氷の瞬間は、転倒しないか息をのむほどです!
アイスダンスは、「氷上の社交ダンス」とも呼ばれています。
大人の雰囲気があって格好いいですが、ジャンプの成功不成功が順位に大きく影響するシングルスの方が初心者には見ていてわかりやすいかもしれません。
まとめ
フィギュアスケートは、冬のスポーツではメジャーで人気のあるスポーツです。
競技のルールや見どころを知って、皆さんも選手たちを楽しく応援しましょう!!
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